旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

保田與重郎

保田與重郎の本は二十代のころに「日本の橋」と「後鳥羽院」を読んだだけです。職場の近くの区立図書館で借りました。彼の本は再刊されることがありませんでしたので、戦前のものでした。その図書館では、古い書籍は閉架でしたが、貸し出しにも応じていたのです。
「日本の橋」は吉本隆明の文章で知りました。二冊しか読まなかったのは、たぶんそれしか保田の書籍は所蔵されていなかったからでしょう。講談社から全四十巻の「保田與重郎全集」が発刊される前のことです。
川村二郎が編集した講談社文芸文庫版の「保田與重郎文芸論集」は手元にあります。新学社から「保田与重郎文庫」が出ていて、私も手にとってみたことがありますが、買いませんでした。
保田與重郎文芸論集」は積ん読本でしたが、少し読んでみました。あの悪文を読み通すのは、昨日書いた本のことがあっても、私にはできませんでした。