旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

ものんくるを聞きながら

今週は久しぶりに江刺の工場に行ってきました。
iPodウォークマンも最近はすっかり出番がなくなっていましたが、後者に買ったばかりのものんくるの『南へ』を新たに加え、新幹線に乗りました。
このアルバム、菊地成孔さんがプロデュースしているので購入しました。ものんくるについては何の知識もありません。通しで聞くのはこの時が最初でした。
北へ向かう電車で『南へ』なんて、オツなものです。一曲目がタイトルチューンで、これはすでに聞いていました。
ものんくるは五管編成の、ボーカル入りジャズバンドです。電気楽器は使っていません。
すばらしい演奏をバックに、吉田沙良さんがはっきり聞き取れる日本語で歌いまくります。編曲者名はクレジットされていませんが、特筆ものです。
気持ちいいな、と聞いていたら、五曲目の「たらけも」でガツンとやられました。そして、次の次の「ぴえろ」でノックアウトされました。よくある「道化師の涙」なんておセンチなものでなく、心から人を楽しませたいピエロが頭の中を駆け回りました。童謡の「ふしぎなポケット」と「雨ふり」が効果的に引用され、この曲での吉田沙良さんの歌い方は矢野顕子さんを髣髴させます。東京に帰るまでにこの二曲を何度聞いたことか。
カバーが一曲。「雨に歌えば」で、これだけが英語と日本語で歌われています。ここでのバスドラムが変わっています。初めは音飛びかと思っちゃいました。
菊地さんも一曲、提供しています。


南へ

南へ