旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

映画週間

今週はNHK・BSで映画を五本も見てしまいました。黒澤明監督作品『隠し砦の三悪人』『天国と地獄』と小津安二郎監督作品『お茶漬の味』『早春』『東京暮色』です。
どれも一度以上見た映画です。小津作品はデジタル修復版でした。
『早春』は初夏から夏の映画で、なぜこのタイトルになったのか不思議です。池辺良・淡島千景夫妻のこれからをあらわすには、二人はやや歳がいきすぎているように思えます。
『東京暮色』の有馬稲子の知人たちはゲスばかりで驚きます。高橋貞二小西得郎のものまねで、有馬が懐妊しているようだと麻雀仲間に教えるシーンには目を覆いたくなりました。
小津監督の音楽の使い方はどこかおかしい。『東京暮色』で原節子が妹の死を母の山田五十鈴に伝える場面ではお気楽な音楽が延々と流れます。場所と音楽の結びつきが決まっていることも安易です。