旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

お金

昨日の東京新聞山本芳明著『漱石の家計簿』(教育評論社)の書評が載っていました。面白そうな本です。買おうかな。評者の長山靖生は「漱石ファンはもとより、お金に興味があるすべての人にもお勧めしたい」と締めくくっていました。それを読み、実際に聞いて感動した言葉を思い出しました。
「私はお金が大好きです。」
若い銀行員がこう言ったのです。メガバンクの行員が口にしたなら嫌みにもなりますが、彼は地方銀行勤めです。私はその言葉を素直に受け止めることができました。お金が嫌いな人はまずいません。私もそうです。でもこのようには言えません。あまりにもあけすけだからです。
銀行員の彼にとってお金には二つの意味があるのでしょう。働き、手にするお金と、仕事の対象としてのお金です。たぶんどちらも大好きで仕事を愛する彼の言葉に、私はすがすがしさを感じたのです。