旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

奇想の系譜展

東京都美術館で開かれている「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」に行ってきました。開場時間に少し遅れて入ったのですが、すでに混んでいました。辻惟雄の名著『奇想の系譜』(ちくま学芸文庫)で紹介されていた作品の多くが一堂に会した展覧会ですからさもありなんです。
入場するといきなり伊藤若冲の「象と鯨図屏風」がお出迎えです。でっかいなー。肉球をぺろぺろとなめているあの虎もいます。ここだけでもお腹が一杯になってしまいそうです。
私のお目当ては岩佐又兵衛の「山中常磐物語絵巻」。見たのは第四巻でしたが、図録には第五巻も載っていましたので、入れ替えで公開されるのでしょう。もう一度来たいな。
懐かしい絵との再会もありました。歌川国芳の大絵馬「一ツ家」です。昔は浅草の観音さまの本堂に掛けられていました。線香の煙でよく見えなかったのですが。
欲しくなってしまったのは白隠慧鶴の「すたすた坊主図」。部屋に飾れば幸せが訪れそうです。
分厚い図録は見ごたえがあります。

 

奇想の系譜 (ちくま学芸文庫)

奇想の系譜 (ちくま学芸文庫)