2020-02-05 『銭形平次捕物控』 青空文庫の『銭形平次捕物控』を毎日二、三編読んでいます。全部で四百編近くあり、まだ三分の一にも達していません。(青空文庫にはまだ全作は収録されていません。)原作の平次は、テレビ版の大川橋蔵とはだいぶ違っています。仕事が嫌いで金もなく、無精髭を生やし安煙草をふかしながら夜店で買った盆栽に鋏を入れて悦に入っているのが日常です。八五郎も林家珍平風ではなく、顎の長い大男です。平次は地口が大好きで、この親分子分の会話はまるで漫才のようです。小説としては『半七捕物帳』の方が面白いのですが、何度も読んでいますので、こちらを読み返すことはもうないでしょう。