旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

トニー・アレン

昨日の「ウイークエンドサンシャイン」は先月亡くなったトニー・アレンの特集でした。恥ずかしいことに私はその名前に聞き覚えがありません。しかし最初の曲がかかると、彼の演奏はたくさん聞いていたことがわかりました。フェラ・クティのバンド、アフリカ70のドラム奏者ではありませんか。
アレンはアフリカ70でバンドマスターも兼ねていたそうです。クティはサックスとキーボードも演奏します。かなり奔放な演奏で、どの曲も長尺なのですが、冗長にならなかったのはアレンがいたからなのかもしれません。アレンの演奏は実に的確です。
クティとの演奏はそれだけでしたが、そのほかの曲のどれもがすばらしく、アレンが卓越した音楽家であったことを知りました。
アレンは79歳で亡くなりました。が、晩年まで精力的に活動していました。一昨年にはアンジェリーク・キジョーがトーキング・ヘッズの傑作『リメイン・イン・ライト』の全曲をカバーした同名のアルバムにも参加し、あの唯一無二のドラミングを披露しています。
アレンのレコードを集めたくなりました。でも数多くのアフリカ70のアルバムが手許にありますので、当分はこれを聞くことにします。