昨日、津島市の津島神社に行ってみたいと書きました。それは同神社が牛頭天王社だったからです。今ある津島神社には午頭天皇も蘇民将来も祀られていません。ただ摂社の一つが蘇民社であったとの標識があるそうです。
話は変わります。写真は岩手県奥州市の黒石寺にある妙見堂です。妙見山黒石寺は蘇民祭で有名ですが、天台宗の古刹です。もとは法相宗で、牛頭天王は祀られていませんし、蘇民祭の由来はわからないそうです。
妙見堂は本堂、薬師堂の横にあります。石段の上にあり、そこから本堂を睥睨しているようにも感じられます。
川村湊氏は『牛頭天王と蘇民将来 消された異神たち』(作品社)で「本堂の薬師堂よりも妙見堂のほうが、黒石寺にとっては重要な意味を持っているように思われる。」と述べています。また、妙見信仰は「北極星を最高神とする道教を基とする星神信仰であ」り「牛頭天王信仰は、星神信仰の一部といっても過言ではない」とも書いています。