旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

クラシック・ブルーズ

1920年代に女性シンガーたちが歌ったブルーズは「クラシック・ブルーズ」と呼ばれています。この頃、それを聞いています。と言ってもメイミー・スミス、マ・レイニーとベッシー・スミスの音源だけしか持っていません。
私がはじめて聞いたブルーズは「カントリー・ブルーズ」でした。ギターを抱え、アメリカ南部を放浪する男性シンガーたちによって歌われたものです。登場したのは「クラシック・ブルーズ」の後になります。
ベッシー・スミスを聞いたときにはびっくりしました。バンドをバックに歌いまくっているではありませんか。写真を見てさらに驚きました。ステージ衣装は豪華で、ダンサーたちと踊るショーガールがそこにいました。手許にあるスミスのボックスセットのタイトルは "Chattanooga Gal" です。ジャケ買いでした。
実はブルーズの歴史を知るために「クラシック・ブルーズ」を聞いていたようなもので、好きとまでは言えませんでした。それが変わってきました。年齢とともにモノラル録音の音の悪いレコードを聞くことが苦ではなくなり、耳を傾けることができるようになったのです。加齢による可聴帯域の減少のせいでしょうが、それが「クラシック・ブルーズ」に限らず、古いレコードの楽しさに気づかせてくれたのであれば、以て瞑すべしです。