旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

私はなぜ飛行機に乗らなかったのか

昨日の便りに「私は飛行機というものに一度も乗ったことがありません」と書きました。これは何度か書いていますが、私の世代では珍しいことかもしれません。なぜそうなったのかには理由があります。それを書いておくことにします。
一つは出不精で、旅行嫌いだからです。運転免許も持っていません。自転車は乗れますが、今はありません。
二つめは乗る必要がなかったことです。いくら出不精でも、用事によっては飛行機を使わなければならないでしょう。でもそれがなかったのです。親戚はすべて関東地方に住んでいて、冠婚葬祭には電車で行けます。また仕事で出張はありましたが、北は岩手県、西は大阪府までで、新幹線に乗れば事足りたのです。
もう一つは、高校生の時に成田空港建設反対のデモに参加したことがあったからです。当時、空港建設に反対し「空港ができたとしても私はそれを使わない」と表明した文化人が何人かいました。私の知る限りでは、その後その人たちは成田空港を利用して海外に行っています。彼らは空港を承認できるようになったのでしょう。人は変わっていくものですから、そんな彼らを責める気は毛頭ありません。が、私にはそれができません。