旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

無尽(講)

(昨日の話に繋がります。)
無尽(むじん)、無尽講というものがあります。頼母子(たのもし)、頼母子講とも呼ばれています。私が子供の頃、近所で無尽をやっている家がありました。その家の主婦の「今日は無尽でね」とか、ほかの人の「××さんちでは無尽をやっている」という会話から、私はこの言葉を知りました。
無尽にはいくつかのやり方がありますが、近所で行われていたそれは以下のようなものであったと、私は想像しています。実際については、一度も話を聞いたことがありません。
何人かの主婦で講を作り、毎月一度集まります。全員同額のお金を出し籤を引き、当たった人がそれをもらいます。翌月の講では当てた人は籤から除かれ、それを繰り返し、参加者すべてに金が行き渡ると終了となりますが、またすぐに次のサイクルが始まります。
暑い日には戸を開けていましたので、講の様子がわずかながら覗けました。主婦たちが集まっての茶飲み話にしか見えませんでしたが、その要素もあったのでしょう。
小島庸平著『サラ金の歴史』(中公新書)には無尽について書かれていません。十人も集まれば、無尽は十分に素人金融の役割を果たしたのではないでしょうか。おまけにそれは、無利息なのです。