旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

俺たちゃファンクザウルス

「どこのアリーナもダンスフロアにしちゃうぜ」と豪語する最強の(「時代錯誤の」か「最狂の」の方が似合いそうだな)ファンクバンドを率いて全国をツアーする夢を見ました。
コロナの影響で大きなホールが使えず、今回は小さな町をくまなく廻るツアーとなりました。スタートとなる会場に行ってびっくり。小学校の講堂みたいな小さな公民館なのです。館長は「ここができてから初めてソールドアウトとなりました」と感謝してくれましたが、客席には昔の小学校にあったような古びた木製の椅子が、真ん中を空け、左右に百席ずつ並んでいるだけです。こんだけかよ。ステージは狭く、おまけに電力の関係で持ってきたPAシステムが使えません。電気楽器とボーカルだけはアンプ使用ですが、ドラムズとホーンは生音となります。
リハーサルもなしに本番となりました。私はどういうわけかベース弾きではなくリードシンガーです。歌うのは苦手なのにな。バンドの演奏が始まりました。MCがあおります。が、声援は聞こえてきません。やるっきゃないとステージに飛び出しました。白のスーツに白のマイクです。
なんと客席が半分になっていました。ステージから見て左半分の椅子が取り払われていたのです。後で聞くと、フルハウスはまずいと注意され、そうなったとか。仕方ないけど、だったら椅子はそのままで、一つ置きに座ってもらえばいいのに。
やる気をそがれ、歌に力が入りません。当然客席は盛り上がらず、踊る人もいません。すると、コーラストリオのセンターの女性が私にぴったりと寄り添い、大迫力で歌い始めました。会場は暖まってきました。私は彼女に助けられ、なんとかステージを終えることができました。
夢の中のバンドには名前がありませんでした。お題の「ファンクザウルス」は、これを書こうとして急遽でっちあげたバンド名です。