43歳で亡くなった父には、強い調子ではありませんが、「職人にはなるな」「賭け事はするな」と言われました。父自身は職人であり、パチンコ好きで、たまには麻雀をしたり馬券も買っていました。でもそれは、自分のようになるなではなく、私の欠点を知っていたからの助言だったと思っています。不器用で努力が不得手な人間は職人には向いていませんし、すぐ熱くなる性格ではギャンブルで身を持ち崩すだけです。私は起業するまでの25年間を会社員で過ごし、ギャンブルは今もしません。
会社員時代の夢を見ました。私は無断欠勤や遅刻の多い落ちこぼれサラリーマンでした。会社に行くのがとにかく嫌いで、家を出ても電車の乗り換えを間違え、始業時間に間に合いません。職場では男性社員だけが会議室に集められていて、あわてて行こうとすると女性社員から「あなたはいいって」と止められました。
実際にはそんなことはありませんでしたが、出世に無縁の出来の悪い事務員ではありました。ですから、会社員である夢は嫌なものばかりです。
