旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

Miles Davis "Walkin"

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平岡正明著『マイルス・デヴィスの芸術』(毎日新聞社/1998年)を読んでいたら「ウォーキン」が聞きたくなりました。平岡さんのいう「七音一ユニット十一連発」を確かめたくなったのです。
「ウォーキン」はデイヴィスが何度も取り上げた曲ですが、アルバム『ウォーキン』(1954年)のようなスタイルの演奏はこれだけです。タイトルにぴったりのテンポで始まってソロが続き「七音一ユニット十一連発」からテーマに戻って終わります。以後の演奏はどんどんスピードを上げ、全力疾走になっていきます。デイヴィスのソロは凡庸でJ.J.は冗長、ラッキー・トンプソンが演奏を引き締めています。
この曲が収録された私の持っているLPレコードは1977年にファンタジーレコードから発売された2枚組の『チューンアップ』です。1953年と54年にプレスティッジレコードで録音された13曲を集めたもので、ジャケットの写真は70年代のデイヴィスでしょう。