旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

八王子市夢美術館に行ってきました

八王子市夢美術館で開かれている「月岡芳年展」を見てきました。展示されているのは明治時代に刊行された版画150点で、肉筆画はありません。
残酷すぎる描写で発禁になった「奥州安達がはらひとつ家の図」は縦2枚の続き絵で、引きつけられました。芳年はこの画題を好んだようで、全部で3点展示されています。1枚は老女のみを描いたものです。
明治の中頃まで、新作の浮世絵版画が売られていたことに驚きました。女性は伝統的な美人画のように描かれていていかにも浮世絵を感じさせますが、男性と背景の描写には西洋画の手法も用いられています。また、色彩は江戸の浮世絵とは違っています。
6月5日まで開催されていますが、展示替えはありません。