旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

『荘子』

身を入れて聞いていなかった高校の授業ですが、今でも覚えているものがいくつかあります。漢文の『荘子』はその一つです。教師の言葉に『論語』の授業とは異なった熱気が感じられ、それが空回りせずに伝わってきたのです。『荘子』をもっと知りたいので何を読んだらいいのかと質問すると、朝日新聞出版から出ている福永光司(ふくながみつじ)の『中国古典選』を薦めてくれました。すぐに購入して読みましたが、当時の私には授業の方がよかったように思えました。
中国の古典はあまり読みませんが、『荘子』は傍に置いています。不思議なことに年齢を重ねるほどに難しく感じるようになりました。いくつかの現代語訳を参考に読み下し文を読むのですが、「斉物論篇」などは読み返すたびに解釈が変わっていきます。それもまた楽しいのですが。