旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

『子連れ狼』

マンガ図書館Z小池一夫原作・小島剛夕作画の『子連れ狼』を読みました。萬屋錦之介主演のテレビドラマがヒットし、手押し車に小さな男の子を乗せた浪人の話であることは知っていましたが、それを見たことはなく、原作の漫画も手にしたことはありませんでした。
各巻約300頁、全28巻の大長編です。どんなものかを知るだけのつもりで読み始めたのですが、夢中になってしまい、3日かけて最終刊まで読み通しました。半分を過ぎた頃、子連れ狼・拝一刀が柳生軍団との壮絶な戦いに勝利するクライマックスが迫っているようだが、まだ残りの巻数がたっぷりとあり、おそらくはその後を描くのであろうと想像しました。大ハズレでした。
道化役と思っていた阿部頼母が小物故に生き延び、一刀だけでなく柳生烈堂までも手玉に取るような悪になっていくのには驚きました。最期もあっぱれでした。それと、大五郎の凄さには感嘆するばかりでした。