東京新聞の火曜日朝刊には「こころ」という頁があります。私は宗教欄として読んでいます。連載が二本、コラム「今週のことば」とやや長文で二回完結の記事で構成されています。差別的な発言や「スピリチュアル」な文も時々載っています。
昨日の「ことばと信仰 下」には驚きました。「マタイは(略)、十二弟子の一人となり、マタイの福音書を記す者となりました」と書かれていたのです。使徒マタイを福音書の著者とする伝説はありましたが、あくまでも信仰者内の伝説です。マタイ福音書は著者も書かれた時期もわかっていません。
この文を書いたのは米川明彦氏で、「日本語学者」だそうです。