旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

ザ・ベンチャーズ

階段昇降とちょこっと散歩でも音楽を聞いています。土用波が来るまではサーフミュージックと決めたのはいいのですが、それが聞けるアルバムは一枚しかありませんでした。ザ・ベンチャーズの"Live in Japan '65"です。仕方なく繰り返し聞いていますが、これが実にいいのです。
私の持っているのはCDで、コンプリート版ということになっています。ファンには当時発売されたLPの方が高評価されています。音源も違うそうです。東京公演は厚生年金ホールとサンケイホールの二カ所でしたが、CDには全トラックが前者とクレジットされています。厚生年金ホールで聞いた知人は、レコードジャケットの写真はそのときのものではないと言っていました。
ベンチャーズが人気を保っていたのは、レコードよりもライヴ演奏の魅力にあったのではないでしょうか。レコードでは他の楽器も加わっていますが、ライヴではストリングスバンドだったので、それを補って余りある熱い演奏を繰り広げていたからです。それだけでなく、彼らは毎年来日し、小さな町でも演奏していたのですから。
ベンチャーズといえばノーキー・エドワーズのギターでしょうが、ライブではボブ・ボーグルのベースが大活躍していました。ベースラインだけでなく、リードギターとユニゾンで弾いたり、メロディーにぶつけるようなフレーズまで飛び出します。さすが初代のリード奏者だけあります。エドワーズも、エフェクターのない時代なので、ピッキングの位置とトーンの変化だけであれほど多彩な音を聞かせてくれるのですからすごいものです。
第一部の最後の曲「ワイプアウト」に圧倒されました。