散歩では今"Atlantic Rhythm and Blues 1947-1974"を聞いています。散歩の一番の相方といっていい8枚組のCDです。
その中の古い曲のいくつかは、中学生の頃に聞いた記憶があります。イギリスのビートグループに夢中になって、私は「洋楽」のラジオ番組を聞くようになりました。電話リクエストとかヒットパレードなどで、ビートグループの曲以外にもアメリカでヒットしているポップスや映画音楽、カンツォーネなどがかかりましたが、R&Bが流れたことはありません。同世代のミュージシャンたちが夢中になったFENを私は聞いていません。
リトル・リチャードのピアノの上でのダンスや、ザ・コースターズが「チャーリー・ブラウン」を歌う姿を今でも覚えていますから、たぶんR&Bはラジオではなくテレビで聞いた(見た)のでしょう。あの頃は海外の音楽番組やショーがよく放映されていたのです。そのおかげでリトル・リチャードは今でも私のアイドルであり、『ダニー・ケイ・ショー』のコントのいくつかを思い出して吹き出すこともあります。あのお風呂の女王、エルケ・ソマーもゲスト出演してるんだよ。
ラヴァーン・ベイカーの1956年のヒット曲「ジム・ダンディー」だけは、たぶん日本語のカバーで知ったようです。漣健児の「超訳」によるカバー曲の黄金時代は私の小学生のときでした。「ジム・ダンディー」はオリジナルとは違い、女性歌手が歌っていたような気がします。それも聞いてみたいな。