散歩ではR&Bを聞き続けていますが、家では佐藤良明訳『BOB DYLAN THE LYRICS 1961-1973』(岩波書店/2020年)を広げてボブ・ディランを聞いています。訳文が上部に縦書きで、それに対応する原文がその下に(もちろん横書きで)レイアウトされていて、とても読みやすい本です。ディランの曲を思い浮かべながら、通読ではありませんが、何度か読みました。曲を聞きながらは今回がはじめてです。
トマス・ピンチョンの小説を佐藤訳で読んで、逐語訳をする人ではないとわかっていましたが、ここでもそれは変わりません。ディランやピンチョンは逐語訳の方が理解しづらいのではと、英文も読めないくせに思っていましたので、日本語として読める翻訳は私にはありがたいものです。
ディランの歌と原文が違っている箇所がありました。彼はライブで歌詞を変えることがよくあり、アルバムに歌詞を載せることも嫌っていますから、それもありでしょう。本当は注釈付きで読みたい私ですが、無理でしょうね。