川田稔著『昭和陸軍全史1 満州事変』(講談社現代新書/2014年)を読んでいます。第5章「若槻内閣の崩壊と五・一五事件」に中野正剛(なかのせいごう)の名前がありました。中野は立憲民政党の政治家で、若槻内閣が総辞職するきっかけとなった協力内閣運動に賛同していました。私は彼を「東方会」の総裁として名前を知るのみで、著作も読んでいません。
読み始めていた吉本隆明編『現代日本思想大系4 ナショナリズム』(筑摩書房/1964年)に中野の『国家改造計画綱領』が収録されていました。また少し知識が増えそうです。