旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

夏目漱石『行人』

漱石の『行人』を読み始めました。
中学のときの『坊ちゃん』に始まり、漱石の小説は何度も読み返してきました。漱石論も随分と読み、誰もがやるように『明暗』の結末もいろいろと想像しました。
七十を過ぎてから、それまでは軽く書き流しているように思えた漱石の文章が、まったく違って見えてくるようになりました。五十で亡くなった漱石より二十年も長く生きてしまっただけではないようです。ようやく小説というものがわかってきたのかもしれません。どうであれ嬉しいことです。