2025-03-06 アーサー王伝説 『坊っちやん』まで戻ったので『漾虚集(ようきょしゅう』所収の『幻影の盾』と『薤露行(かいろこう』を読みました。この二作には、高校生のときに漱石の全小説を読もうと決意し、難渋した思い出があります。発表当時でさえ、イギリス中世の物語にあまり使われない漢語が使われ、解釈に意見が別れたそうですから、歯が立たなくても恥じなくてよさそうです。。ちくま文庫のW.キャクストン版『アーサー王の死』で冒頭の「アーサー王の誕生と即位」を読んでみました。アーサー王伝説がイギリスとフランスの間で長い年月をかけてできあがっていったことには興味はありますが、これ一冊を読み通す気にはなれませんでした。