2025-05-25 『国性爺合戦』 浄瑠璃が時時読みたくなります。語るのはできません。近松門左衛門の『国性爺合戦(こくせんやがっせん)』を読み返しました。異国情緒のある作品と記憶していたのですが、明の末期が舞台となっているだけで、登場人物は国に関係なく、語り物の典型でした。それが好きで読むのですから、文句はありません。どの浄瑠璃もそうなのですが、謡曲の影響の大きさを感じます。言葉の引用にとどまらず、設定を換骨奪胎するなど、驚くばかりです。でもこれは、私は謡曲を読まないので、註によって知ったことです。