旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

ムーチョ・マウスとザ・パラノイズ

先日、トマス・ピンチョンの『ヴァインランド』は『競売ナンバー49の叫び』とかすかに触れあうと書きました。『ヴァインランド』には『競売ナンバー49の叫び』の主人公、エディパ・マースの夫で小さなラジオ局のDJだったムーチョが登場するのです。
二人は離婚してしまいましたが、ウェンデル"ムーチョ"マウスはロック・ビジネスで成功し、サンフランシスコに大邸宅を構えるほどになっていました。また、ビートルズのパチモンだったザ・パラノイズもフィルモア・ウエストに出演するバンドに成長していました。あれから二十年が経ったのですものね。
次は『ヴァインランド』と、これまたかすかに触れあう栩木玲子(とちぎれいこ)+佐藤良明訳『LAヴァイス』(新潮社/2012年)を読むことにしましょう。