旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

テッサ・モーリス・スズキ『北朝鮮へのエクソダス』

テッサ・モーリス・スズキ著/田代泰子訳『北朝鮮へのエクソダス - 「帰国事業」の影をたどる』(朝日新聞社/2007年)を読んでいます。この本も再読したかった一冊です。
私のまわりには「帰国」した人はいませんでした。話題にもならなかったようです。浦山桐郎監督の映画『キューポラのある街』(1962年)を見たのは公開からだいぶ経ってからですが、「帰国事業」が描かれていて、そういえばそのようなことがあったのを思い出しました。新聞記事やテレビのニュースを見ていたのでしょう。
オーストラリア国立大学教授のスズキが「帰国事業」の調査に取り組んだのは2004年です。「帰国事業」を指揮監督した赤十字国際委員会が、1951年から1965年までの一般公文書を公開したからです。不勉強な私は「帰国事業」に関する本をこれしか読んでいません。