旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

何度目かの「徒然草」

昨日から、藤井貞和「古典の読み方」(講談社学術文庫)を読みながら新潮日本古典集成の「徒然草」を繙いています。
はじめて触れた「徒然草」は「仁和寺にある法師」ではじまる第五十二段でした。中学一年生のときに文法の参考書で読んだように記憶しています。ところがそのときはなぜ「先達はあらまほしき」かがわかりませんでした。
たぶん石清水八幡宮が山の上にあるという解説がその本にはなかったのでしょう。ですから、「神へ参るこそ本意なれ」と山上まで行かなかったこの法師が誉められるものとばかり思っていた私は、肩すかしを食らったような気がしたものです。
まさにそれこそが「すこしの事にも」の絶好の例なのですが。