旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

一片花飛減却春

この時期にふさわしい一句をみつけました。 (それ、杜甫の「曲江二首」其一の冒頭だろ。小学生だって知ってるよ。) 読み下しは「一片花飛んで春を減却す」ですが、川合康三「杜甫」(岩波新書)の訳文にぐっときました。 「一片の花びらが飛べばそれだけ春…

ルビ

テレビドラマ好きの私は、新聞の朝刊はテレビ欄から目を通します。 今日の読売新聞の番組紹介欄はNHK・BSプレミアムの「大岡越前」でした。早速予約です。 紹介文の「入牢」に「にゅうろう」とルビが振ってありました。私は「じゅろう」と読みますが、…

散りはじめました。

今年の桜はよくもちます。 あまり長く咲いているので、つい「うっとうしいぜ」なんて悪たれをたたいてみたくなります。 でも、そろそろお別れ。風が吹けば花吹雪が舞うんだろうな。 写真は私の桜の定点観測地、ご近所の公園です。

二冊の「俳句の世界」

そろそろ俳句とやらを読みはじめないと、読まずに死んでしまいそうだ。なんてことを柄にもなく切実に思ってしまいました。和歌だってまともに読んでないくせにね。 書棚をあさると俳句入門に向きそうな同名の本が二冊みつかりました。山本健吉と小西甚一の書…

女子高生犬

AVみたいなお題ですが、そんな話題ではありません(残念でした)。 旭亭ではペットを飼えません。で、しかたなく散歩している犬を見るだけで我慢しています。猫も好きですが、このへんには外猫はいません。 犬の服はどうもいただけません。小型犬は寒がり…

花粉症の症状

スギ花粉に違いはないのでしょうが、毎年症状が違います。今年は眼がひどく、鼻や喉はさほどではありません。 その年の傾向といったものではなく、個人差のようです。社員のH君は鼻水が止まりません。 彼は病院に行き、薬を処方してもらいました。昨年はよ…

PCオーディオ

私のパソコンには PRODIGY CUBE という小型で安価な D/A コンバーターが繋がれています。USB2 接続で 24bit/96kHz 対応です。ヘッドホンアンプも兼ねています。 ステレオアンプには Optical で出力しています。が、アンプ内のD/Aコンバーターは 24bit/96kHz …

落語はかぶりつきで

「一番好きな寄席は?」ときかれたら、「そりゃ、【江刺寄席】ですよ」と答えるでしょう。席亭ですものね。 次は、の問いには素直に「アミュー笑ホール寄席」と言えます。立川市民会館の小ホールで年に2回、開催されている寄席です。 顔付けがいい、280…

辛夷桜をこきまぜて

例年ならコブシが散りはじめるころにサクラが開花するのですが、急激な暖かさでどちらも見ごろになりました。写真右がコブシで左がサクラです。 明日は天候が悪くなるそうですから、今日がお花見には最適です。今のところ風も吹いていません。 私は谷中の墓…

ウェス・モンゴメリーの出演料

机の上にウェス・モンゴメリーの出演料の請求書がのっていました。 昨夜見た夢の話です。トリオで175万円。 えっ、こんなに安くていいの。故人だからかなー。 そういえば、最近モンゴメリーのレコードを聞いていません。晩年の演奏を嫌う人もいますが、私…

略礼服

結婚披露宴にご招待いただきました。 手持ちの略礼服は二十年近く前にあつらえたものです。ゆったりめに作ったのですが、今では少々きつく感じられます。 そのときにひとつ失敗をしてしまいました。スラックスの裾をダブルにしてしまったのです。当時も今も…

咲いていました。

先日の便りに書いた近所の公園のコブシの花、きれいに咲いていました。いったいどこを見ていたのでしょうか、私。 高いところに咲いている白い花を撮るのはむずかしいですね。 サクラは二分咲きくらいでした。暖かい日が続くそうですから、週末には見ごろに…

「神様のボート」の音楽

NHK・BSプレミアムのドラマ「神様のボート」の音楽がすてきです。 宮沢りえが演じる主人公・葉子はコンサートピアニストをめざしていました。ショパンやリストを弾くのが定番でしょうが、彼女が好きなのはバッハです。 葉子の母(丘みつ子)がグレン・…

嬉しいのは

今週は水曜日が春分の日でお休みです。 移動祭日が多いので三連休は増えましたが、嬉しいのは週の真ん中の休み。今からルンルンしています。といっても、いつもの休日と同じで、旭亭にこもり本を読んで過ごすだけなのでしょうが。 還暦を過ぎたら週四日の出…

「こころ」論を読む

大江健三郎の「水死」に触発され、昨日は終日、手持ちの「こころ」論を読んでいました。江藤淳、桶谷秀昭、梶木剛、松元寛の漱石論の中から、「こころ」を取り上げた部分だけを読み比べてみたのです。 どの漱石論も一度以上読み通しているのですが、ひとつの…

今年は咲くかな、公園のコブシ

自転車で買い物に出かけました。ウメ、ツバキ、ハクモクレン、いろいろな花が咲いていました。ジンチョウゲの香りもします。 私にとって春告げ花は、近所の公園にあるコブシです。サクラの木はたくさんあるのですが、コブシは一本きり。だから余計に愛着があ…

この結末しかないんだろうね。

傑作揃いの冬のテレビドラマですが、最終回を迎える作品が増えています。 だいたいが結末を予想できます。でも、それがまったくできなかったドラマがありました。NHKの「書店員ミチルの身の上話」です。 高良健吾演じる竹井が不気味すぎて、これはホラー…

取締役会

昨日は取締役会がありました。下半期の経営方針と中期プランの検討が主な議題です。 景気は上向きといわれていますが、その実感はありません。むしろ、円安による原材料費の高騰が心配です。 Get Back ではなく Starting Over が今後の私たちの指針です。

お肌もガサガサ

スギ花粉による目やに相変わらず悩まされていますが、顔の肌も赤くガサガサになってきました。 いつも入浴後にニベアのスキンミルクを顔に塗っています。六十を過ぎた男が、と自分でも思うのですが、冬に鼻孔のまわりがガビガビになり、人前に出られるありさ…

「水死」の中の漱石

大江健三郎の「水死」にはウナイコという才能ある女優が登場します。 小説は長江古義人(ちょうこうこぎと)という老年の作家の視点から書かれています。これはある時期からの大江の書き方で、長江は大江とほぼ重なっています。「水死」では長江の書いてきた…

眼が開かない

昨日はスギ花粉が恐くて、一日中旭亭に引きこもっていました。それでも、どこからかヤツは忍びこんでくるようで、眼の痒みが止まりませんでした。 風呂に入り、これで大丈夫だろうと布団に入りました。しかし、痒みだけでなく、ねっとりとした目やにまで出て…

これじゃ外に出られない。

昨日に引き続き黄砂が吹き荒れています。 写真のように向い側の丘陵が霞んで見えます。スギ花粉もたっぷり含まれているはずです。ベランダの一部が黄色くなっていました。 こんな日に散歩は無理。おとなしく本を読むしかありません。大江健三郎の「水死」(…

愛器たち

先日、コルグの MIDI コントローラーが欲しいと書きましたが、お預けにすることにしました。 手持ちの同社製シンセサイザー、R3 を久しぶりに弾いてみたのです。当然ですが iMS-20 とはまったく違います。やはり私は楽器が好きなのです。 R3 は37鍵で物足…

CDプレイヤーの音飛び

10年ほど使っているARCAMのCDプレイヤーで音飛びの発生することが増えてきました。ディスクの汚れに原因があると思っていたのですが、どうもそうではないようです。前の前に使っていたケンウッドのプレイヤーの末期に似ています。 控えにマランツの…

鍼灸による治療が終わりました。

昨日で右膝の治療が終わりました。都合十回鍼灸院へ通いました。最後の二回は腰の治療もしてもらいました。 早足で歩かなければ痛みはありません。歩いて筋肉を付けることで、それもなくなるでしょうと言われました。 筋トレはしませんが、散歩とストレッチ…

MIDIコントローラー

物に対する欲求がなくなってきたと書いたそばから、欲しいモノが出てきました。お題の品です。 ローランドの製品を1台持っています。まだ十分に使えるのですが、古いものなので iPad に対応していなくて、コルグの iMS-20 で遊ぶのに不自由していました。 …

フィルムカメラ

私の手許にはフィルムカメラが1台あります。レンジファインダー式で交換レンズは4本。内訳は35mmが2本に50mmと75mmです。中でも50mmはF1.5という優れもので、35mmも1本はF1.7です。 本体、レンズともにコシナ製で現在は生産…

時計とバッグ

償却資産のチェックをしている夢を見ました。夢のない夢です。 資産台帳に高級時計とブランドバッグが載っていたので、倉庫で現物を捜しました。そんなものを購入した覚えはなく、そもそも必要がありません。 バッグは包装されたまま出てきました。時計はみ…

氏名を書くのに一苦労

土日は筆ペンのお稽古の日と決めています。 自分の氏名を書いているのですが、下手さ加減に呆れています。字体を変えるわけですから、そう簡単にいかないのは重々承知の上です。ひたすらに書くしかありません。 まずはゆっくりと、気に入った文字になるまで…

パヴェーゼ「故郷」

チェーザレ・パヴェ−ゼの「故郷」(河島英昭訳/岩波文庫)を読みました。1969年の晶文社版の改訳です。 私は原著が出たときに一度読んでいます。あの頃はポール・ニザンやヴァルター・ベンヤミンの著作も晶文社から刊行されはじめ、私も何冊か求めました。…