旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

古都雑感−旅行嫌いの弁

中学、高校の修学旅行は東京の学校の定番、奈良・京都でした。 中学のときは、初めての関西旅行でしたので、下調べもきちんとやり、やや興奮気味で出発の日を待っていました。初日は奈良で、法隆寺や薬師寺に感動しました。薬師寺での解説は、後に管主となっ…

夢は夢のままで−旅行嫌いの弁

海外旅行、憧れていました。「兼高かおる世界の旅」はいつも見ていましたし、兼高さんの書いた本も買いました。 現在は誰でも簡単に行ける海外旅行ですが、あのころは夢のような話でした。日曜日のテレビ番組「アップダウンクイズ」の10問正解の賞品がハワ…

いびきじゃね−旅行嫌いの弁

ATCの慰安旅行は昨年から10月になり(それまでは6月でした)、今年は四国方面に行く計画を立てています。ところがこの慰安旅行にも、私はここ数年参加していません。 これにははっきりとした理由があります。恥ずかしながら、私はいびきをかくのです。…

旅行嫌いの弁

学校は夏休みとなり、旅行する人たちが増える季節となりました。 何度か書いたことですが、私は大の旅行嫌いで、今年も出かける予定がありません。でも、旅行好きになりたいという願望はあるにはあるのです。そのために、なぜ旅行に行かないのかについて考察…

赤ちゃん再び

赤ちゃんのいた隣家の家族が昨年の11月に引越してしまい、泣き声が聞こえなくなり寂しい思いをしてきました。ところが先週、そのまた隣の家に赤ちゃんが引越してきました。 こんども男の子で、前の赤ちゃんより激しい声で泣きます。前の赤ちゃんはちょっと…

放哉句集を買う。

昨日、岩波文庫の「尾崎放哉句集」を買いました。俳句のアンソロジーは買ったことはありますが、個人の句集を求めるのは初めてのことです。山本健吉の「俳句の世界」も先日購入しましたので、なんとなく俳句に関心が向かっているようです。たぶん三田完の「…

旭亭で蜩を聞く。

昨日、夕食をすませてのんびりしていると、蜩の鳴き声が聞こえてきました。 関東地方はまだ梅雨明けもしていませんから「まさか」と思ったのですが、間違いありません。そういえば、先々週でしたか、暗くなってからアブラゼミが鳴いていました。 例年ですと…

白いセータで心も軽く

夢の中で、コットンの白いサマーセーターを着た私は、近未来風の街を颯爽と歩いていました。 私の夢の中の街はほぼ一定していて、ずっと銀座周辺だったのですが、最近は品川あたりに変わってきました。でも、品川を歩いたことは一度もありませんので、雑誌か…

あの音、の夏

「夜明けのスキャット」のオリジナル録音を聞いてみましたが、右チャンネルから出るギターの音にはそれほど深いリバーブはかかっていませんでした。あれならエコーだけかも知れません。 思い切りリバーブをかけミュートした音といえば、これはもう私が小学校…

安田姉妹もいいけれど

20日に放映されたNHKの「BS日本のうた」を録画して見ました。由紀さおりが出ていたからです。 5月30日の便り「Cmのアルペジオ」に書いたように、私は由紀さおりのファンです。最近は安田姉妹での活動が多く、それはそれでいいのですが、ちょっと残…

「北朝鮮へのエクソダス」

3日前に前振りを書いたのですが、このような本について語ろうとすると、柄に合わないせいか肩に力が入ってしまい、なかなか書き出すことができません。 取りあえず、この本を読むまでは<帰国事業>というものを私がどう捉えていたかを述べることにします。…

江刺工場増築完了

江刺工場の塗装ブース用増築工事が完了しました。 ダクトは大きいのですがブース自体はこぢんまりとしていますので、増築部分は作業用スペースなどに使えそうです。 また、下水道工事も完了しました。東京に住んでいると、下水道があることは当たり前で、そ…

水沢で飲む。

江刺に行ってきました。昨夜は4年ぶりに水沢で梯子酒。町に活気がないのが気になりました。 移動中は iPod でジョン・コルトレーンのあの四重奏団のスタジオ録音のすべてを収録した「The Classic Quartet」を聞いていました。コルトレーンをきちんと聞くの…

映画の中の帰国事業

中洲産業大学の森田一義教授のようなサユリストになるのには間に合わなかった世代の私ですが、吉永小百合さんを日本の代表的女優と認めるにはやぶさかではありません。 でも不思議な女優さんですよね、見るに堪える主演作品が1本しかないのですから。 その…

浴衣美人?

先週から旭亭の木槿が咲き始めました。昨年は盛夏に咲いていましたから、一月ほど早くなったわけです。 昨年の9月30日の便りに、二度目の木槿が咲いたことを記しましたが、木槿の開花期は6月から10月で、どうやら遅れて咲いただけだったようです。 木…

台風が去った朝

台風一過で、雲ひとつない青空を期待して夜明けを待っていたのですが、残念、どんよりと雲が広がっていました。でも、日の出はきれいでした。なにせここは「一年中朝日拝める旭亭」ですから。 朝日を受けた丹沢(たぶん)の山肌が、まるでもこもこした緑の羊…

植草甚一さんの蔵書

昨日のお題は、何のひねりもない、植草甚一さんの書名をそのままいただいたものでしたが、私はかって植草さんの蔵書を1冊、持っていました。銀座の「奥村書店」で買った吉田健一著作集の中の1巻で、植草さんがお亡くなりなった後のことです。 鶯色の布装の…

雨降りだから書棚の整理でもしよう。

「八木書店」に注文した筏井嘉一先生の歌集「籬雨荘雑歌」と村井憲太郎氏の「『籬雨荘雑歌』の研究」が届きました。「籬雨荘雑歌」には蔵書印が押されていましたが、書店からの通知で了解していましたので、気にはなりません。それによって値段が下がるなら…

ホントかな Rhodes誕生秘話

20年以上前に、「週間FM」でRhodesピアノの誕生にまつわるエピソードを描いたマンガを見たような気がするのですが、あまりにも出来過ぎたお話で、すべてが本当とは思えませんでした。 Rhodesピアノの原型は、第二次世界大戦中にヨーロッパのどこかの捕虜…

気分はプーさん(熊じゃないよ)

えーと、一昨日の続きです。 KOMPAKTの音色を決めなくてはなりません。先ずは大好きなオルガンを試すことにしました。なんと7種類もあります。 うーん、どれも十分使えます。B4オルガンなんかまるで本物のようです。 ピアノ系は9種類で、その中にRHODESが…

娘と観劇

昨日は娘と、劇団ビタミン大使「ABC」のお芝居「誘蛾灯」を見てきました。娘の友だちの弟がこの劇団に所属しているのです。 場所は新宿のSPACE107、300人くらい入るのでしょうか。昨日は初日でしたが満員の盛況でした。 演劇はほとんど見ないので、どう言っ…

DAWで遊ぶ

先月からINTERNETの音楽製作ソフト、MIXTUREで遊んでいましたが、やはり物足りなく、久しぶりにACID Pro 6を使うことにしました。ついでにオーディオデバイスもFireWireに接続するYAMAHAの製品に変え、MIDIキーボードもUSBでも使えるRolandのものにしました…

気になる煙突

ひと月前は全体が雪に覆われていた富士山でしたが、だいぶ解けてきました。と同時に、旭亭から毎日見ることができなくなりました。見えたとしても、ご覧のようにちょっと霞んでいます。 いつも気になるのは富士山の前にある大きな白い煙突です。ゴミの焼却場…

贋の記憶

昨日は七夕でしたが、私が小さなころには七夕飾りを隅田川に流したものでした。流す場所は、白鬚橋の真ん中あたりで、川下に向かって立つと、頭上にはいつも天の河が光り輝いていました。 頭上に輝く天の河、私は図工の時間にそんな絵を描いたこともありまし…

歌集「荒栲」

40歳のころに、もし自分が本を書くことがあったら、その1冊目は筏井先生の評伝にしよう、となんのあてもなく考えていたものでした。それから15年がたちましたが、一向にその準備に取りかかっていません。 かろうじて2年前に、先生の代表作である歌集「…

ぼくの好きな先生、たち

昨日、一昨日の便りを読むと、地獄のような小学校生活を送っていたように思われてしまいますが、あれは特別で、6年生の4月から6月にかけての短い間のことでした。 6年生の夏休みには小学校生活最大のイベント、日光への三泊四日の旅行もありましたし、そ…

ふたりの教員(承前)

新しい担任は中年の女性で、他校から異動してきた教員ではありません。彼女は専科教員でもなく、以前からいる担任を持たない教員だったのです。 担任が更迭され、休んでいた生徒たちが戻ってきた教室は、暴君が去ったということで開放感に満ちていました。水…

ふたりの教員

「滝山コミューン 一九七四」を読みながら、私自身の小学生時代を何度か思い出していました。 私の通った小学校では、4年、6年の進級時にクラス替えがありました。その最後の一年に、その後の私に、その職業を嫌悪させることになったふたりの教員が担任と…

「滝山コミューン 一九七四」

著者の原武史氏は私よりひとまわり下で、育った環境もまったく違います。 しかし、東京都内の公立小学校に通ったことは共通していますし、原氏とはまったく異なりますが不快な小学校生活を送ったこともあって、この本を手にしました。もちろん、昨日も書きま…

ふたつの書評(3/3)

「あのころ、ぼくのクラスも班競争だった」と佐藤卓己氏は書評を書き始めています。 佐藤氏は「滝山コミューン 一九七四」の著者、原武史氏と同世代であり、この本によって忘れていたチャイルド・ソーシャリズム体験を呼び起こされたようです。 「本書は一九…