旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

あの音、の夏

「太陽の彼方に」

「夜明けのスキャット」のオリジナル録音を聞いてみましたが、右チャンネルから出るギターの音にはそれほど深いリバーブはかかっていませんでした。あれならエコーだけかも知れません。


思い切りリバーブをかけミュートした音といえば、これはもう私が小学校6年生のときに大ヒットしたアストロノウツのインスト曲「太陽の彼方に」で決まりでしょう。8小節のAメロのみを転調しながら何度も繰り返す2分弱の曲です。
エレキブームの立役者はもちろんベンチャーズですが、火付け役はアストロノウツでした。「太陽の彼方に」だったら誰でも弾けるもんね。
でも、どうやったらあの音が出るのか、とても不思議でした。友だちのお姉さんの持っていた「太陽の彼方に」のドーナツ盤の解説を読むと、彼らは「トゥインキーギター」を使っている、と書いてありました。たぶんダブルネックギターのことなのでしょうが、当時はそんなことはわかりません。「そーか、あーゆー音のするギターがあるんだ」と納得するしかありませんでした。
アンプであの音を作っているなんて、とても考えが及ばぬことでした。


翌年でしたか、アストロノウツの来日公演をテレビで見ましたが、ほとんどの曲がボーカル入りで、下手くそな学生バンドといった印象でした。もちろん「太陽の彼方に」も演奏しましたが、あの音は聞こえませんでした。


今日で55.5歳になりました。
55歳になった日に「私なりの自分勝手な生き方のスタートの日です。」と記しましたが、どうもそうはなっていないようです。
でも、まだ半年たっただけです。がんばるぞい。