旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

夢は夢のままで−旅行嫌いの弁

海外旅行、憧れていました。「兼高かおる世界の旅」はいつも見ていましたし、兼高さんの書いた本も買いました。
現在は誰でも簡単に行ける海外旅行ですが、あのころは夢のような話でした。日曜日のテレビ番組「アップダウンクイズ」の10問正解の賞品がハワイ旅行券で、めったに出ない獲得者をうらやましく思ったものです。
飛行機に乗ったことのない私ですから、もちろん海外に行ったことはありません。


どうも私には、夢は夢のままにしておきたい性癖があるようです。
小学生のころ、レーシングカーのマンガに夢中になりました。憧れの車を絵に描いたり、プラモデルを作って楽しんでいました。鈴鹿サーキットができたのもそのころで、テレビのレース中継を夢中になって見ていました。ロータス23、格好よかったですね。
レーシングドライバーは危険そうなので、なる気はありませんでしたが、大人になったら免許を取って、颯爽とスポーツカーを運転したいとは思っていました。
ところが、免許すら取ることはありませんでした。


こんな心の動きは、うまくわかってもらえないかもしれませんね。では、こんな例はどうでしょうか。恋愛の話です。
人を好きになるにも程度があります。すれ違うだけでいいというものから、運命の出会いを感じるものまで、いろいろな出会いがあるものです。
で、心底惚れてしまった女性から「実は私も」と言われたら、男冥利に尽きるものなのですが、私はその瞬間に逃げ出してしまうと思うのです。実際にはそんなことはありませんでしたが、たぶんそうするはずです。
嘘だろ、からかわれているんじゃないかい、という疑いの気持ちもあるでしょうが、それよりも夢が夢でなくなってしまったことの方が怖いのです。


うーん、屋上屋を架す、になってしまったかな。