20年以上前に、「週間FM」でRhodesピアノの誕生にまつわるエピソードを描いたマンガを見たような気がするのですが、あまりにも出来過ぎたお話で、すべてが本当とは思えませんでした。
Rhodesピアノの原型は、第二次世界大戦中にヨーロッパのどこかの捕虜収容所で作られたというのです。
確かにRhodesの生みの親、ハロルド・ローズ(1910〜2000)氏は、軍隊で使用する簡易ピアノとして、飛行機の部品の金属片を音源としたピアノを開発したと言われていますので、あり得ない話ではありません。
が、そのピアノのお披露目で演奏されたのがオリビア・メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」と聞くと、眉に唾を付けたくなります。*1
あの難曲を演奏できる四人の音楽家が、同じ収容所に捕虜として捕らえられていたこと自体奇跡です。また、捕虜収容所に「世の終わりのための四重奏曲」のスコアがあったことも。
これは欧米の文化の高さを示しているのでしょうか。*2
このお話、もしかしたら私が複数のエピソードを、いつの間にか勝手に繋げてしまったものなのかも知れません。