旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

アントニー・ビーヴァー『スペイン内戦 1936-1939』

新しい年の再読書の一冊目はアントニー・ビーヴァー著/根岸隆夫訳『スペイン内戦 1936-1939』(みすず書房/2011年)と決めていました。少し遅くなりましたが読み始めました。
忘れている箇所はそれほどないのですが、まったく違った本を読んでいるようです。理由はわかっています。前回の時はスペイン史をまったく知らず、そのためにこの本に書かれていることだけしか読み取れなかったのです。その後に世界史や各国史の本を読むようになり、数年前に世界の歴史がどうにか繋がるようになりました。この本はアルフォンソ十三世についての記述から始まっていますが、今の私には数百年前からのスペインやヨーロッパが見えるのです。もちろんその後の世界についての知識もあります。そこに置かれたスペイン内戦が、『カタロニア讃歌』や『誰がために鐘は鳴る』しか読んでいなかった頃と違って見えて当然です。
あと二十年、二十年でいいから本が読みたくてなりません。