旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

くたばっちまえ

『かんしゃく』という落語が嫌いです。周りの人たちに小言ばっかり言っている大家の旦那の噺です。
私の子供の頃はこのような老人があちこちにいました。教え諭すのではなく、会う人会う人にくだくだと文句をたれるのです。こんなジジイたちが大嫌いでした。
先日、とある駅に夫人らしき女性を延々と叱りつけている老人がいました。煮染めたような皺だらけの渋面でした。まだこんなのがいるんだな。
『かんしゃく』を書いたのは益田太郎冠者です。本名は益田太郎、三井物産創始者の一族です。本物の旦那が作ったのではシャレになりません。筆名にもヒネりなし。これまたつまらない『宗論』も彼の作です。