旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

中学入試にソシュールが

旭亭には5年前の8月の終わり頃に引っ越してきました。そのときから新聞は朝日と読売を一年ごとに変えていますので、今年は9月から読売新聞になりました。
2日の夕刊に「石原千秋先生の国語教室」という1ページを使ったコーナーがあり、その日は読み忘れていましたので、今日目を通してみました。
石原千秋の本は「『こころ』大人になれなかった先生」を読み(この本、なんとミステリーです)、とても面白かったので入試の国語に関する本を2冊購入しましたが、こちらの方はまだ読了していません。


このコーナーでは芝浦工業大学柏中学校の入試問題が取り上げられていましたが、問題の文章(池田清彦「科学はどこまでいくのか」)にソシュールの言語論が紹介されていたのにはびっくりしました。
実は私、高校の入試問題と早合点してしまいました。問題の文章が(私にとって)なかなか複雑なものだったからです。で、恐る恐る問題に挑戦してみましたが、こちらの方は全問正解でしたので思わず胸を撫で下ろしました。
たぶん問題がよくできているのでしょう。文章を読解できれば自然と回答が導き出せるようになっていました。


しかしこの問題を解くのは小学生です。私は高校の受験経験しかありませんが、それはこんなに難しくなかったような気がします。
今の子供たちは本を読まないと言われていますが、それは本当なのでしょうか。小学6年生がこの文章を理解するためには相当な読書経験が必要なはずです。
それともそれはひとつのテクニックであって、マニュアル化されているのでしょうか。
私にはわかりません。でも、沢山の本を読み、自分で考える力を持った子供たちが増えていると想像することにしました。