旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

ルーツはローキョク・ミュージック

「上々颱風」

プロのミュージシャンになり、インタビューで「あなたの音楽のルーツは何ですか」というお約束の質問をされたら次のように答えようとずっと考えていました。*1
「祖父がラジオで聞いていた浪曲が子守唄がわりでした。ビートルズとか言ってカッコよく決めたいのですが、やはり私の音楽のルーツは浪曲です。春日井梅鶯が特に好きだったんです。」(と言いながら、何故か浪花亭綾太郎の「壷坂霊験記」の冒頭を口ずさむ。)
ト書きまで書いてしまいました。


今でも浪曲は好きです。三つ子の魂なんとやら、で壽々木米若の「佐渡情話」や三門博の「唄入り観音経」などの一節(ひとふし)を語ることができます。ただ、それが浪曲に聞こえるかどうかは自信がありません。ご詠歌と思われるかもしれません。
私の子供時代には、私に限らず、浪曲を口ずさむ小学生がたくさんいたはずです。その証拠に、当時の大ヒット落語、三遊亭歌奴(現圓歌)の「授業中」(山のアナ、アナ、です)では、広沢虎造ばりの声で教科書を読む小学生が出てくるではありませんか。


そんなことを記していましたら、「壷坂霊験記」が聞きたくなりました。CDを持っていたはずなのですが、みつかりません。しかたない、ここはひとつ自分で語ることにしましょう。
  妻は夫を慕いつつ 夫は妻をいたわりつ


今日のお題は上々颱風の「ハイ・ハイ・ハイ」の一節(いっせつ)のパクリです。本家は「ルーツはチャンチキ・ミュージック」と歌っています。

*1:今日もまた相変わらずのバカっぽい展開で、われながらいやになります。読んでくれる皆々様に深く感謝いたします。