旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

ふたりの淋しい女

最近の休日の楽しみはアナログレコードを聞くことです。
アナログレコードで新しいアルバムが出ていたのは、私の三十代の半ばまででしょうか。当時は小遣いもあまりなかったので、厳選して購入していました。そのせいか、手許に残るディスクはどれも聞き応え十分のものばかりです。
今日ターンテーブルに乗せたのはパット・メセニーの "Rejoicing" 。1983年録音のECMのオリジナル盤です。たぶん、ベースとドラムズとによるトリオで演奏されたメセニーの最初のアルバムです。
全8曲のうち3曲がオーネット・コールマンの作品です。1曲目が "Lonely Woman" と書くと、さもありなんと思う方が多いことでしょう。ところがこれ、なんと作曲者はホレス・シルヴァーなのです。大方の予想のそれとは同名異曲というわけです。
メセニーを支えるベースはチャーリー・ヘイデン、ドラムズはビリー・ヒギンズですが、このふたりはコールマンの歴史的レコード "The Shape of Jazz to Come" の参加メンバーでもあります。そしてその冒頭は、申すまでもなくコールマンによる "Lonely Woman" であります。