旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

『リバー・ランズ・スルー・イット』

先週のNHK・BSのプレミアムシネマはロバート・レッドフォードの特集でした。ポール・ニューマンと共演した『スティング』に始まり監督作品である『リバー・ランズ・スルー・イット』まで、たっぷりと楽しむことができました。
『リバー・ランズ・スルー・イット』は初めて見ました。冒頭、老人が釣り糸に毛針を結ぶシーンに流れるナレーション「家族の物語を書けと父に言われた」にこの映画のすべてが語られています。
老人はシカゴ大学で英文学を定年まで教え、退職後にその家族の物語を書いたノーマン・マクリーンです。ノーマンの弟ポールは賭博にはまり、若くして殺されました。
ノーマン兄弟は牧師の父からフライフィッシングを習いました。兄は父から教わったやり方で腕を上げ、弟は独自の方法をあみだし、ついには父から自分を超えたと認められるまでになりました。
故郷モンタナの川のほとりに立てば、ノーマンの前にはいつでも家族の姿がよみがえってくるのです。そのような家族と場所を持つノーマンがうらやましくてなりません。