旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

ボストンバッグに紅茶を入れて

音楽が聞こえる夢はたまに見ますが、昨夜の夢には匂いがありました。
会社の近所に紅茶がおいしいと評判の喫茶店ができました。昼休みに数人の社員とそこに行きました。
女子社員たちはその店で働くきれいな青年が気になるようです。コーヒーは初老のマスターが淹れますが、紅茶は彼の担当です。淹れ方がちょっと変わっていて、香りが抜群だとか。さて、拝見しましょうか。
ティーポットは使いません。古風なボストンバッグを模した小さな袋に茶葉が入れてあり、それを大きめのカップに置き、湯を注ぎます。青年の指は細くて、動きはしなやかです。袋の目は粗く、彼が湯の中のそれを振るとなにやら粒状のものが出てきました。香りの秘密はこれにありそうです。
私はマスターがサイホンで淹れるコーヒーを飲んでいたのですが、夢から覚めるまでずっと紅茶の香りに包まれていました。