旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

どんなことでもおたずねください

年を取ってから人と会うのが苦手になりました。仕事をやめてからそれがますますひどくなり、今は怖くさえなっています。買い物などはできますので、医師に相談はしていません。
夢には願望があらわれると言う人もいますが、私の考えは違います。でもそのように解釈されそうな夢を見ました。
中年の私はホテルのコンシェルジェのようなことをしていました。失業していたら、そこで働く知人が誘ってくれたのです。ホテルで働いたことはないので断りましたが、「君に向いていると思うよ」と強引に採用されてしまいました。
シティホテルよりは大きく、でも豪華ではなく、親しみやすそうなホテルでした。一階すべてがが喫茶室のようになっていて、いろいろなデザインの椅子やテーブルが並んでいます。会議ができそうな長いテーブルまであります。
コーヒーや紅茶だけでなく、煎茶や中国茶も飲めます。どれもおいしく、量はたっぷりで、添えてあるお菓子も絶妙です。何も注文しなくてもかまいません。無料でも利用できるのです。
私は黒服でテーブルの周りを歩き、様々な質問に答えます。ホテルへの注文、観光案内、思い出せない名詞や曲名等々、きりがありません。でも私はそつなく対応します。なかには即答にむかっとしている方もいますが、難題を探して今度は困らせてやろうとリピーターになってしまうのです。
給料は安いのですが、確かにここは私に向いていると満ち足りた気持ちでした。