旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

鳥肌気分

床屋で髪を短くしたら鳥肌実のような髪型になってしまいました。かぶれやすい性格なので、もうすっかり鳥肌実になりきっています。


私はまだ鳥肌実の芸に直に接したことがありません。その一端をネットで見ましたが、想像していたものとはだいぶ違っていました。
ホームページで見る鳥肌実は古典的右翼を装っていますが、そんな芸風はロックバンドにもあるくらいですから新鮮味はありません。私が想像した彼の演説芸は、ポピュリズムや拝金主義などの最近の風潮を愛国者風に憂い、非難し、そして激高するに従い筒井康隆の小説の登場人物のような、はちゃめちゃな狂気の世界に突入していく、というものでした。あるいは太宰治の「男女同権」のように、真剣に喋ることでどんどんずれていくようなものであっても面白いな、と。


ネットで見た彼は笑いをしっかりと掴みながら、淡々と宗教団体や左翼をからかう毒舌家でした。もちろんそれは彼の芸のほんの一部なのでしょう。うーん、鳥肌実、見たいですね。
もし私の想像した演説芸を彼がやっていないのなら、誰かやってみませんか。
私はダメですよ。会議でも伏し目がちに、早口で纏まりのないことしか喋れない小心者なのですから。それにその芸がうまくいったらいったで、世間からの白眼視に耐えなければなりません。勘弁してください。
というわけで、このアイディア、タダで差し上げます。でもやるときはご一報を。客席の隅で知らんぷりして見ています。