旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

夢あれこれ(承前)

昨夜の夢には中国の公開処刑が出てきました。処刑シーンはありませんでしたし、自分が処刑されるのでもなかったので、恐怖は感じませんでした。処刑の方法を論じるのを聞いているような夢で、こう書くとなんだかカフカ的ですね。私の夢にはいろいろな国の人が登場しますが、日本語を喋ってくれるので助かります。


保坂和志氏は「『三十歳までなんか生きるな』と思ってた」で、フロイトの「トーテムとタブー」について論じています。フロイトの言うアニミズム的世界観はこう理解すべきなのか、と納得すると同時に、強い刺激を受けました。
保坂氏が「世界を肯定する哲学」でもフロイトについて書いていたことを思い出し、その部分を再読してみました。こちらでは夢と無意識について論じられています。
また、たまたま再読していた丸山圭三郎氏の「言葉・狂気・エロス」にも、サルトルフロイト批判についての文章がありました。
こう続くと、これも何かの暗合かなと3冊の本を机に広げ、ストーンズを聞きながら夢についてあれこれ考えていたのです。


今までの私ですと、それらの本を読み、それなりに理解したつもりになって、でもすぐに忘れてしまう、という流れになるのですが、誕生日に「考える」を目標に掲げてしまいましたので、自分の見た夢を反芻したりして、頭の中がアマルガム状態になるのを楽しんでいました。
で、結局この便りは夢論には届かないまま終わってしまいます。それはまだ端緒についたばかりということで、ご勘弁ください。
岩波書店から「フロイト全集」が昨年から刊行中です。広告を見たときには「なんでまたフロイトを」と思ったのですが、何冊か欲しくなってしまいました。予約出版ですが近所の書店に並んでいましたので、興味のある巻が残っていたら買うことにしましょう。


「三十歳までなんか生きるな」と思っていた

「三十歳までなんか生きるな」と思っていた