旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

ふたつのドラマの調理シーン

昨日NHKで放映されたドラマ「お買い物」を見ました。
栃木県から東京にお買い物に来た老夫婦が、目的のカメラが高価であったため、ホテルに泊まるお金が足りなくなり、孫娘の部屋に泊まることになってしまいました。祖母はラザニアが食べたいと言います。インターネットでレシピを調べ、孫娘と祖母はラザニアを作り始めます。
孫娘を演じる市川実日子の包丁さばきがあざやかでした。普段から調理をしている手つきです。
昔のドラマには怖くて見ていられない調理シーンが多かったものですが、最近はそんなことがありません。演出家がそんなシーンをカットしてしまうのでしょうが、料理好きの俳優も増えているのでしょう。


祖父と男孫が食事の支度をするのは「ありふれた奇跡」です。男三代が暮らしているのですが、父は調理をしないようです。
孫の加瀬亮が作る料理は炒め物や鍋で、味よりは腹を満たすためという感じがよく出ています。レシピを見ることもなく、たんたんと少ない食材をフライパンに放り込みます。
飲み物は決まって缶ビール。おいしくはなさそうですが、血族で食べるのならこれで十分です。


「お買い物」の、できあがったラザニアを食べるシーンで涙が出てしまいました。一見つっけんどんな孫娘なのですが、祖父母を好きなことがさらりと感じられたのです。