かっての名盤のボックスセットもいいのですが、新たな発見はありません。ぞくっとするような感動もたまには味わいたいものです。
イザベル・ファウストとアレクサンドル・メルニコフによるベートーヴェンのヴァイオリンソナタ全集はその期待に応えてくれました。
ジャケ買いでした。ふたりの演奏は一度も聞いたことがありません。それに私はベートーヴェンのヴァイオリンソナタをさほど聞きこんでいません。モノクロのバストショットを見て、くらっときちゃったんです。
今までに聞いたことのない演奏でした。うまく言えないのですが、ベートーヴェンのソナタを聞いているのではなく、新しい音楽が生まれる場に居あわせたような思いがしたのです。
知らない曲を聞くときには、まれにこんなことがありますが、知っている曲で、ましてやベートーヴェンでこんなことがあるなんて、グールドのソナタやクライバー(息子の方ね)の交響曲を聞いたときにもなかったのに、本当に驚きました。
こんな出会いはめったにあることではありませんが、クラシックの新録音にも注意を払うことにいたします。
ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ集(全曲) (Beethoven: Complete Sonatas for Piano & Violin) (4CD) [輸入盤]
- アーティスト: Isabelle Faust,Alexander Melnikov,Beethoven,Isabelle Faust (violin),Alexander Melnikov (piano)
- 出版社/メーカー: Harmonia Mundi
- 発売日: 2009/07/21
- メディア: CD
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