旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

オルガンの音色

トン・コープマンによるバッハのオルガン音楽を聞き続けています。CDで16枚、以前はこのような場合、全部聞くことを優先させていました。今回は数曲ずつ聞き、気に入ったものは再度聞いて、その曲のBWVをメモしています。コラールや他の器楽曲と同じ旋律の曲もあり、それに気づくとよけいに楽しくなります。
1枚毎ではありませんが、たくさんのオルガンが使われています。残念ながらそれらのオルガンの音色の差を味わうことは私にはできません。今は同じオルガンがいろいろな音を出すことに驚いています。また、曲によって使う音色の数があまりにも違うことも不思議です。これはバッハの指定によるものなのか、コープマン氏が選ぶのか、パイプオルガンについての知識がまったくない私にはわかりません。
ただ聞き流すだけになると思っていたのですが、自分の聞き方の変化にも感じ入っています。

蛙祭り

高校生の私が、なんとものどかで楽しい村のお祭りに行く夢を見ました。
夏休み、男女3人ずつのグループで仲間の祖父母の家に行くことになりました。お目当ては奇祭、蛙祭りです。
小さな古びたお社の前には狛犬ではなく、一対の蛙の石像がありました。神職はいなくて、村で管理しているそうです。仲間の祖父が氏子総代です。
神社のすぐ前を幅5米ほどの、水のきれいな河が流れていました。ここで蛙祭りが行われます。村人と私たちは水着の上に法被を着て川に入りました。深いところは1.5米くらいあります。肩まで水に浸かり、氏子総代を待ちます。
総代があらわれました。村人と同じ法被姿ですが、下はふんどしでした。挨拶はなく、歌がはじまりました。よく通る、渋くていい声です。音頭のような節の歌ですが、鉦や太鼓は加わりません。
歌詞には右、左を指示する部分があります。それが歌われると、人々は水の中に潜り、その方向に蹴伸びします。その姿は蛙に似ています。左右を交互に指示するのではなく、「右じゃなくて左だよ」という引っかけもあります。そこに音頭取りの面目があるようでした。
蹴伸びを続けていると、とても気持ちよくなってきました。ハイになった感じです。このままずっと続けたい。
総代の歌は突然に終り、お祭りもそれでお終いです。村人たちは拍手喝采しながら川からあがりました。多くの人は河原に茣蓙を敷き、宴会をはじめました。私たちもそうしました。しばらくすると総代がやってきました。お祭りやあのすばらしい歌について質問が相次ぎました。蛙祭りは明日もあるそうです。ハイを知ってしまった私たちが行かないわけがありません。
禊ぎをして神を祀ったのが本来の形だったのだろうとの考えがよぎりましたが、そんな小賢しいことはどうでもよくなってきました。

『マイ・フェア・レディ』のEPレコード

NHK-BSPで映画『マイ・フェア・レディ』を見ました。中学生のときに、確か有楽座で見た映画です。
ヘプバーンの魅力はわかりませんでしたが、音楽に夢中になりました。あのころは一度聞くだけで、ほぼ完璧にメロディーが覚えられたものです。LPレコードが欲しいけれど小遣いが足りません。それならお金がたまるのを待てばいいのですが、それができません。しかたなくEPレコードを買いました。収録されていたのは「踊り明かそう」「スペインの雨」「君住む街角」と「運がよけりゃ」の4曲でした。
音楽監督アンドレ・プレヴィンですが、彼は映画化される8年前に同名のレコードをリリースしています。私の愛聴盤です。
映画を見てから食べたスパゲッティミートボール(そう表記されていました)のおいしさも忘れられません。はじめて知る銀座の味でした。値段にも驚きましたが。

唖然としています

前山隆著『移民の日本回帰運動』(NHKブックス)を再読しました。前回私は、といっても約40年前ですが、いったいどこを読んでいたのでしょうか。不勉強な私ですが、その間に得た知識がそうさせたのであれば、あるいは老いが理解を深めさせたのであっても、とても嬉しいことです。
きちんと読めていなかった本は、この本以外にもたくさんあるはずです。長生を望みたくなってきました。

ハナモモ

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よく通る道のわきに見慣れない花が咲いていました。真っ白で満開、とてもきれいで、こんな花を見過ごすわけがありません。どこを見て歩いていたのかな。
ハナモモだと思うのですが、自信がありません。やや低いのです。でもハナモモに決めてしまいましょう。