旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

アメリカ史

ピンチョンの『逆光』(新潮社)を少しずつ読み進めています。
小説は航空クラブ<偶然の仲間>のメンバー5人が水素飛行船<不都号(ふつごう)>でシカゴの万国博覧会に向かうところからスタートします。シカゴ万博は1893年に開催されました。アメリカで恐慌が始まった年です。5年後には米西戦争が勃発と、その程度の知識は私にもありますが、もっと詳しく知りたくなりました。
書棚にはアメリカ史の本が数冊あり、一度は読んだはずですが内容は忘れていました。で、読み始めたらこれが面白いのです。
アメリカ文学はよく読みますが、歴史と結びつけてみたことはありません。大好きなアメリカの大衆音楽も、音楽史は何冊か読んでいますが、これまた歴史と関係づけてはいませんでした。
アメリカの歴史と文学と音楽を繋ぎ合わせるのは、とてつもなく楽しい作業に思われます。まずは、手持ちの歴史書は少々古いので、最近書かれたものを読みたい。コリン・ウッダートの『11の国のアメリカ史―分断と相克の400年』(岩波書店)なんてどうかな。