旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

風来山人『神霊矢口渡』

先週の東京新聞の「東京どんぶらこ」で、大田区の新田神社周辺が紹介されていました。なんて書くと行ったことがありそうですが、実はまったく知らないところです。最寄り駅の東急多摩線「武蔵新田」も「むさししんでん」と読んじゃったくらいですから(もちろん正しくは「むさしにった」です)。でも「矢口」とあり、一気にこの地域に親しみを感じてしまいました。
そうなったら風来山人(平賀源内)の浄瑠璃『神霊矢口渡』が読むしかありません、書棚から岩波書店日本古典文学大系『風来山人集』を引っ張り出してきました。1961年発行の初版です。
源内さんの浄瑠璃はこれだけです。それと、全部は書いていません。その道のプロの手が入っています。『神霊矢口渡』は、私は見ていませんが、今でも文楽座で上演されることがあります。
読み始めると止まらなくなりました。それほど面白いのです。浄瑠璃は口語で書かれていますので、辞書を引く必要もありません。頭注だけで十分です。
古典は苦手な私ですが、浄瑠璃本は結構持っています。