旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

晩年の読書

五十代の頃、仕事をやめたら柳田國男南方熊楠折口信夫の本をじっくり読みたいと考えていました。三者民俗学者という一面を持っていますが、それが理由ではありません。十代から読み続けてはいるのですが、何か掴み所がなく、大事なことが書かれていそうなのにそれに近づくことさえできないという忸怩たる思いがあったのです。
退職から四年半になります。日暮れて道さえ見えない日々でしたが、やっと足元を照らす微かな灯りが点ったようです。