旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

本がすいすい読める

ふと折口信夫の『日本藝能史六講』(講談社学術文庫/1991年)が読みたくなりました。折口の文体が苦手で、読むときは覚悟を決めるようなことをしているのですが、それをしなくてもすっと入っていけました。
熱中症で倒れてから、なぜか本が楽に読めるようになりました。あれから何事にも、力みが消えた、あるいは構えなくなったような気がしていて、それが読書にはいい作用となっているのかもしれません。
数頁でやめていた富岡多惠子著『釋迢空ノート』(岩波現代文庫/2006年)が読めるのではないかと、書棚を探しました。ぐぐっと引き込まれてしまいました。これでまた未読が一冊減るでしょう。